のあゆみ
タケプロン(有効成分:ランソプラゾール)
医療用医薬品の研究から、
スイッチOTC発売までの33年のあゆみ
医療用医薬品の研究から、
スイッチOTC発売までの33年のあゆみ
ランソプラゾールは、武田薬品工業株式会社が開発したプロトンポンプ阻害薬(PPI)※1で、1992年10月に医療用医薬品「タケプロン」として承認を取得、同年12月に発売されました。
武田薬品工業(株)で胃酸分泌抑制薬の研究を開始。
英国の科学雑誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された「胃酸分泌の最終段階で働く酵素H+,K+-ATPaseが胃酸分泌抑制薬開発の新たなターゲットになる可能性がある」という論文報告に、武田薬品工業(株)の研究者が早くに目をつける。
武田薬品オリジナルの化学構造を有するH+,K+-ATPase阻害薬を探索すべく、研究を開始。
武田薬品の化学合成グループは、2年間で500~600検体に上る新規化合物を合成し、薬理担当のグループは分析・評価を繰り返すなど、気の遠くなるような地道な作業に取り組んだ。
「あと半年以内で候補化合物を見出すことができなければ、研究中止」という状況になりながらも、「ネイチャー(Nature)」のH+,K+-ATPaseの論文報告に目をつけてからわずか3年後の1984年、有効成分「ランソプラゾール」に到達。
フランスで発売開始。
日本国内で発売開始。
米国で発売開始。
(2003年には世界98カ国で発売)
タケプロン発売後も患者様のQOL※2を考え、機能性 (腸溶性)と服用性の両面で優れた薬剤の開発に取り組み、水なしでも服用可能な口腔内崩壊錠の製剤化に成功。タケプロンOD錠として発売。
武田テバ薬品(株)が武田薬品工業(株)より
製造販売承認を承継。
医療用医薬品「タケプロン」の国内での発売から33年後の2025年8月、アリナミン製薬(株)※3から、スイッチOTC医薬品※4「タケプロンs」※5として新発売。
<参考資料>